白内障手術の費用と相場ガイド|手術方法別の料金比較・保険・選び方

🕒 2026-02-11

白内障手術にかかる費用を詳しく解説。保険適用・自費診療の違い、手術方法(超音波水晶体乳化吸引術・多焦点眼内レンズなど)ごとの費用相場、入院・検査・術後ケア費用、クリニック・病院選びのポイント、費用負担を抑える考え方まで整理した実務ガイドです。初めての手術に備え、治療計画と費用感を理解できる内容です。

白内障とは

白内障は、眼の中の水晶体が濁ることで視力が低下する疾患で、高齢者に多く見られます。 進行すると視界がかすむ、まぶしく感じる、夜間に見えにくいなどの症状が現れ、日常生活に支障をきたすことがあります。

白内障手術が必要となるタイミング

白内障は初期段階では点眼薬や生活指導で進行を緩やかにすることがありますが、次のような場合に手術が検討されます。

  • 日常生活に支障をきたす視力低下
  • 運転・読書・仕事に影響がある
  • 他の眼疾患の治療との兼ね合いで手術が望ましい
  • 両眼の視力バランスが大きく異なる

白内障手術の基本構造

白内障手術では、濁った水晶体を取り除き、人工の眼内レンズ(IOL) を挿入します。主要な方法は次の通りです。

  • 超音波水晶体乳化吸引術(PHACO)
  • レーザー白内障手術
  • 眼内レンズの種類による選択(単焦点・多焦点・屈折矯正)

超音波水晶体乳化吸引術(PHACO)

最も一般的な白内障手術です。 超音波で濁った水晶体を砕いて吸引し、眼内レンズを挿入します。

特徴

  • 切開が小さく、回復が比較的早い
  • 多くの症例で標準的に選択される

レーザー白内障手術

フェムトセカンドレーザーを使い、角膜や水晶体切開を高精度に行う手術です。

特徴

  • 一部の症例でより正確な切開が可能
  • 自費診療で提供されることが多い

眼内レンズの種類と費用差

眼内レンズの種類により費用が大きく変動します。

単焦点眼内レンズ(保険診療)

  • 遠方か近方のいずれかに焦点を合わせる
  • 保険適用の範囲で手術費用の負担が抑えられる

費用目安(保険3割負担)

  • 手術本体 + レンズ代:約3万〜7万円程度

多焦点眼内レンズ(自費診療)

遠方・近方の両方に焦点を合わせやすいレンズです。

特徴

  • 裸眼での生活の質が向上
  • 自費診療扱いが多い

費用目安(自費)

  • レンズ代:約15万〜40万円前後
  • 手術費用総額:約20万〜60万円(施設・レンズにより変動)

屈折矯正レンズ(自費)

乱視・遠視・近視なども同時に矯正できるレンズです。

費用目安(自費)

  • レンズ代:約20万〜50万円前後
  • 手術総額:約30万〜80万円程度

白内障手術の費用構成

白内障手術にかかる費用は、複数の項目で構成されます。

● 手術料

手術そのものの費用で、保険適用の場合は点数に基づく計算になります。

● 検査費用

術前検査は視力・眼圧・角膜形状・網膜検査など多岐にわたり、費用が積み上がります。

検査項目目安費用(保険3割負担)
視力・眼圧検査約500円〜2,000円
角膜形状測定約1,000円〜3,000円
網膜検査約1,000円〜3,000円

検査内容により費用は増減します。

● 眼内レンズ代

レンズの種類(単焦点・多焦点・屈折矯正)によって費用が大きく異なります。 保険診療の場合は単焦点レンズが中心となりますが、多くのクリニックで提供される自費診療レンズは別途料金が発生します。

● 麻酔・薬剤費用

点眼麻酔や術後の抗菌・抗炎症点眼薬など、薬剤費用が術後にも継続します。

● 通院費

術後は数回の通院が必要になることが多く、通院費も治療総額に影響します。

白内障手術の総額イメージ

以下は代表的な症例での費用の目安(保険3割負担を基準)です。

眼内レンズ費用総額目安(3割負担)
単焦点レンズ(保険)約5万〜15万円
多焦点レンズ(自費)約20万〜60万円
屈折矯正レンズ(自費)約30万〜80万円

※ 上記は検査費・薬剤費・診察料・手術費を含む総額イメージで、施設や地域、治療計画により変動します。

入院・日帰り手術と費用差

多くの白内障手術は日帰りで行われることが一般的ですが、患者の全身状態や合併症の有無により 入院手術が選択される場合 もあります。

日帰り手術の場合

  • 入院費用が発生しない
  • 通院1回で手術を終えられることが多い
  • 費用総額としては比較的低い

入院手術の場合

  • 全身麻酔や合併症対応のために入院となると 入院費用 が上乗せされます
  • 入院中の検査・処置・看護費用が発生

入院費用目安

  • 約5,000円〜2万円/日(保険3割負担)

入院日数が長引くと費用が増えるため、手術前に計画を確認することが大切です。

白内障手術の費用を抑える考え方

1. 保険適用レンズを選ぶ

単焦点レンズを選ぶことで、レンズ代の負担を抑えることができます。

2. 診療計画を共有する

術前検査・術後通院スケジュールを医師と共有し、費用負担の全体像を把握します。

3. 複数クリニックで費用比較

クリニックごとに検査料や説明体制、レンズ種類ラインナップが異なるため、比較検討することが費用最適化につながりやすいです。

医療機関選びのポイント

白内障手術では、単に料金だけでなく以下を確認することが重要です。

・手術実績

手術件数や合併症対応実績を確認し、安心して手術に臨める体制を選ぶ。

・設備の充実度

最先端の検査機器やレーザー機器、術中・術後管理体制の整った施設は安心感が高い。

・説明と計画提示

治療計画、費用内訳、術後ケアのスケジュールを丁寧に説明してくれるかが重要です。

・術後フォロー

視力回復だけでなく、合併症リスクの評価や通院計画を継続してくれる施設は信頼性が高いです。

白内障手術のQ&A

Q1:保険適用でどこまでカバーされますか? A1:眼内レンズ(単焦点)の費用・手術費用・検査費用・術後処方薬は、保険診療が中心です。ただし多焦点レンズなど自費項目は適用外です。

Q2:術後の通院は何回必要ですか? A2:術後は術後1日・1週・1か月など数回の通院が一般的です。回数や内容は症例により異なります。

Q3:自費レンズはどんな人に向いていますか? A3:多焦点レンズや屈折矯正レンズは、裸眼視力で遠近両方を重視したい人や、眼鏡依存を減らしたい方に選ばれることが多いです。

まとめ

  • 白内障手術は日帰りまたは必要時入院で行われ、治療費用は 検査・手術・レンズ代・通院費用 の合計で変動します。
  • 保険適用の単焦点レンズは費用を抑えやすく、多焦点・屈折矯正レンズ は視機能の快適さを高める一方で自費費用が高くなります。
  • クリニック選びでは、治療実績・設備・説明体制・術後フォローを比較することで安心感と費用最適化につながります。
  • 診療計画と費用の全体像を理解し、通院・術後ケアまで見据えた選択が重要です。

「白内障 手術 費用」 の理解は、治療効果と費用負担を両立させるための第一歩です。 適切な医療機関で、自分に合った治療計画を立てましょう。