五十肩の治療費用はいくら?病院・注射・リハビリ・手術の相場と保険適用をわかりやすく解説

🕒 2026-01-29

五十肩(ごじゅうかた)は、正式には「肩関節周囲炎(けんかんせつしゅういえん)」と呼ばれ、肩の痛みや可動域制限(腕が上がらない、背中に手が回らないなど)を引き起こす症状です。特に40代後半〜60代に多く、日常生活の動作(着替え、洗髪、運転、睡眠)に支障が出ることも少なくありません。この記事では、五十肩の治療費用を「病院(整形外科)」「注射」「検査」「リハビリ」「整体・整骨院」「手術・入院」「保険制度」まで、できるだけ具体的に整理して解説します。 ※費用は医療機関・地域・保険区分・治療内容で変動するため、あくまで目安としてご覧ください。

五十肩の治療費用は「どこで何をするか」で大きく変わる

五十肩の費用が分かりにくい理由は、同じ「肩が痛い」でも治療の選択肢が複数あるからです。

主な治療ルート

  • 整形外科で診察 → 薬・注射・リハビリ
  • 症状が長引く → MRIなど検査追加
  • さらに改善しない → 手術や麻酔下授動術が検討される場合も
  • 病院以外に整体・整骨院・鍼灸に通う人も多い

つまり、五十肩の費用は「最初の数千円」で済むこともあれば、通院や検査が増えて「数万円〜」になるケースもあります。

五十肩で病院(整形外科)にかかる費用の目安

まず多くの方が最初に受診するのは整形外科です。 五十肩は放置して悪化すると可動域制限が強くなることもあるため、早めに医師の診断を受けて原因を確認するのが安心です。

初診の費用目安(3割負担)

  • 約2,000円〜5,000円前後(検査内容により変動)

初診では問診・触診・可動域テストが行われ、必要に応じてレントゲン検査が追加されます。

再診の費用目安(3割負担)

  • 約1,000円〜3,000円前後(処方や処置で変動)

通院が続くと「1回あたりは安いが、回数が増えると総額が上がる」点に注意が必要です。

五十肩の検査費用:レントゲン・MRIはいくら?

1. レントゲン費用の目安

  • 約1,000円〜3,000円前後(3割負担のイメージ)

五十肩そのものはレントゲンで確定できないこともありますが、骨折・脱臼・変形性関節症など、別の原因を除外するために撮影されることがあります。

2. MRI費用の目安

  • 約5,000円〜15,000円前後(3割負担のイメージ)

MRIは腱板損傷(腱板断裂)や石灰沈着性腱板炎など、五十肩と似た症状を見分けるのに役立つ場合があります。 「夜間痛が強い」「筋力低下がある」「改善が遅い」といったケースで検討されることが多いです。

五十肩の注射費用:ブロック注射・ステロイド注射の相場

五十肩の痛みが強いとき、整形外科では注射治療が選択肢になります。 特に夜間痛(寝ている時に痛くて目が覚める)がある人は、痛みを抑えて睡眠を確保する目的で注射が提案されることがあります。

1. ブロック注射の費用目安

  • 約1,000円〜5,000円前後(3割負担のイメージ)

注射の種類や使用薬剤、画像ガイド(エコーなど)の有無で変動します。

2. ステロイド注射の費用目安

  • 約1,000円〜5,000円前後(3割負担のイメージ)

炎症が強い時期に、痛みの軽減を目的として行われることがあります。 ただし、適応や回数には医師の判断が必要で、自己判断での反復は避けるのが基本です。

3. ヒアルロン酸注射の費用目安

  • 約1,000円〜4,000円前後(3割負担のイメージ)

関節の状態や医療機関の方針で扱いが異なる場合があります。

五十肩の薬代(内服・湿布)の費用目安

五十肩では、痛み止め(NSAIDs)や胃薬、筋弛緩薬などが処方されることがあります。

薬代の目安

  • 約500円〜2,000円前後(処方日数や薬で変動)

湿布も含めると、地味に積み上がる費用なので「月のトータル」で考えると現実的です。

五十肩のリハビリ費用:通院回数で総額が変わる

五十肩治療で重要なのがリハビリです。 痛みが落ち着いてきた後に、肩の可動域を回復させるためにリハビリが行われることが多いです。

リハビリ費用の目安(1回あたり)

  • 約500円〜2,500円前後(3割負担のイメージ)

月額の目安(週1〜2回通う場合)

  • 約2,000円〜20,000円前後

リハビリは「短期で終わる人」もいれば「数か月単位で通う人」もいます。 費用を抑えたい場合は、医師や理学療法士と相談して「自宅でできる運動(ホームエクササイズ)」を併用するのが一般的です。

整体・整骨院・接骨院の費用相場(保険適用の注意点)

五十肩で整体や整骨院を検討する人も多いですが、費用体系が病院と異なるため注意が必要です。

1. 整体の費用相場

  • 1回あたり:約3,000円〜8,000円前後
  • 月の合計:通う回数次第で1万円〜数万円になることも

整体は自由診療のケースが多く、保険適用外になることが一般的です。

2. 整骨院・接骨院の費用相場

  • 保険適用になる場合:数百円〜数千円
  • 保険適用外(自費)も併用されることがある

整骨院は「急性の外傷」など条件で保険適用となる場合がありますが、五十肩は扱いが分かれることがあります。 費用トラブルを避けるためにも、来院前に「保険適用の可否」「自己負担の総額目安」を確認するのが安心です。

五十肩の手術費用・入院費用はどれくらい?

五十肩は保存療法(薬・注射・リハビリ)で改善するケースが多い一方で、強い拘縮(固まって動かない)が続く場合、手術や麻酔下での授動術が検討されることがあります。

1. 五十肩の手術費用目安(3割負担)

  • 約10万円〜30万円前後(内容により変動)

2. 入院費用の目安

  • 約10万円〜40万円前後(入院日数・差額ベッド代で変動)

ここで注意したいのは、差額ベッド代(個室代)が加算されると総額が上がりやすい点です。 個室を希望する場合は、1日あたりの料金×日数で計算しておくとイメージがつきやすくなります。

五十肩の治療は保険適用?どこまで対象になる?

基本的に、整形外科で行う以下は保険適用になることが多いです。

  • 診察(初診・再診)
  • レントゲン、MRI(必要と判断された場合)
  • 薬の処方
  • 注射(医師判断で実施されるもの)
  • リハビリ(算定条件を満たす場合)
  • 手術・入院(適応がある場合)

一方で、以下は保険適用外になりやすいです。

  • 整体(自由診療)
  • 差額ベッド代(個室代)
  • 一部の自費メニュー(院独自の施術など)

高額療養費制度で自己負担が軽くなる可能性

手術や入院になった場合、自己負担が大きくなりやすいですが、高額療養費制度で負担が軽減されることがあります。

高額療養費制度は、1か月の医療費自己負担が一定額を超えた場合に、超過分が戻る(または上限額までの支払いで済む)制度です。

特に「手術+入院+検査」が同じ月に集中すると対象になりやすいため、入院予定がある場合は加入している健康保険に確認すると安心です。

五十肩の治療費用を抑えるコツ(現実的な対策)

1. まず整形外科で原因を確認する

五十肩に似た症状でも、腱板断裂や石灰沈着性腱板炎など別の疾患が隠れていることがあります。 誤った通院を続けると結果的に費用が増える可能性があります。

2. リハビリは「回数×期間」で考える

1回の費用が小さくても、週2回×3か月などで総額は大きくなります。 自宅運動と組み合わせるのが一般的です。

3. 個室希望は差額ベッド代を必ず確認

入院の可能性がある場合、差額ベッド代は見落としやすい費用です。

4. セカンドオピニオンも選択肢

手術の必要性、治療期間の見込み、費用感は医療機関で異なることがあります。 納得して進めるための情報整理として有効です。

よくある質問(FAQ)

Q1. 五十肩は自然に治る?治療費はかけるべき?

五十肩は時間経過で改善するケースもありますが、痛みが強い場合や可動域制限が進む場合は、早めに医療機関で相談する方が安心です。

Q2. 注射は何回くらい打つ?費用は増える?

注射回数は症状や医師の判断で変わります。費用は「1回×回数」で増えるため、治療計画を確認すると安心です。

Q3. MRIは必ず必要?

必須ではありませんが、腱板断裂などの鑑別が必要な場合に検討されます。

Q4. 整体と病院はどちらが安い?

短期では整体が高く感じることもあります。病院は保険適用になりやすい一方、通院回数が増えると総額が上がることもあります。

まとめ:五十肩の治療費用は「検査・注射・リハビリ回数」で総額が決まる

五十肩の治療費用は、初診だけなら数千円で済むこともありますが、注射・MRI・リハビリが加わると月単位で費用が増えることがあります。

費用の目安を整理すると、

  • 初診:数千円程度
  • 注射:1回あたり数千円目安
  • MRI:数千円〜1万円台目安
  • リハビリ:回数が増えるほど総額が上がる
  • 手術・入院:10万〜数十万円規模になる場合も

不安がある場合は、整形外科で「治療方針」と「費用の見込み」を確認し、保険制度も含めて無理のない形で進めるのが現実的です。