給湯器交換の費用はいくら?工事費の相場・追加料金・選び方を解説
給湯器交換の費用相場を、給湯専用・ふろ給湯器・暖房機能付きに分けて解説。本体代や工事費の内訳、追加料金が発生する条件、交換時期、補助金と業者選びも紹介します。
給湯器交換の費用相場
一般的なガス給湯器の交換費用は、本体と工事を合わせて約10万~30万円が一つの目安です。ただし、給湯専用機から暖房機能付き給湯器へ変更する場合や、特殊な排気工事が必要な場合は、30万円を超えることがあります。
2026年3月時点で公開されている設置方法別の価格例は、次のとおりです。
表は特定事業者の公開価格をもとにした目安です。壁掛型は比較的施工しやすい一方、マンションのパイプシャフト内に設置するPS型は、排気部材や施工条件によって費用が高くなる場合があります。
実際の金額は、設置地域、メーカー、商品、工事内容によって異なります。広告の本体価格ではなく、工事を含む税込総額を確認してください。
給湯器交換費用の内訳
給湯器交換の見積もりは、主に次の費用で構成されます。
・給湯器本体 ・台所、浴室などのリモコン ・既存給湯器の取り外し ・新しい給湯器の設置 ・給水、給湯、ガス配管の接続 ・既存機器の運搬、処分 ・試運転と使用方法の説明 ・配管カバーなどの追加部材 ・必要に応じた追加工事
本体価格
本体価格は、給湯専用、ふろ給湯器、暖房付きふろ給湯器の順に高くなる傾向があります。
追いだき、自動湯はり、自動保温、自動たし湯、配管洗浄など、搭載機能が多くなるほど本体価格も上がりやすくなります。
基本工事費
基本工事費は、給湯器の機能や施工会社によって異なります。
ある大手事業者の公開例では、従来型の給湯専用機が4万700円、ふろ給湯器が4万9,500円、暖房付きふろ給湯器が6万4,900円です。エコジョーズでは、それぞれ4万5,100円、5万3,900円、6万9,300円となっています。いずれも税込の基本工事費で、設置状況によって追加費用が発生します。
見積もりを比較するときは、基本工事に次の項目が含まれているか確認しましょう。
・既存機器の撤去と処分 ・リモコンの交換 ・ガス、水、給湯配管の接続 ・試運転 ・出張費 ・消費税
交換費用が変わる主な理由
給湯器の機能
給湯器は、主に次のタイプに分けられます。
現在使用していない機能まで追加すると、本体価格が上がります。反対に、既存の床暖房や浴室暖房を使用している場合は、対応する暖房付き給湯器が必要です。
16号・20号・24号の違い
号数は、一度に供給できるお湯の量を判断する目安です。一般的には号数が大きいほど、複数の場所で同時にお湯を使いやすくなりますが、本体価格も高くなる傾向があります。
号数を下げれば費用を抑えられる可能性がありますが、お湯の出方が生活に合わなくなる場合があります。現在の号数と使用状況を確認して選びましょう。
設置方法と排気方式
戸建てでは屋外壁掛型や据置型、マンションでは壁掛型やPS設置型が多く使用されます。
既存機種と同じ設置方法で交換できれば、工事内容を抑えやすくなります。異なるサイズや排気方式へ変更する場合は、専用部材や追加工事が必要になる可能性があります。
マンションでは、外観や共用部分に関する規則があるため、工事前に管理会社や管理組合への申請が必要な場合があります。
従来型とエコジョーズ
エコジョーズは、従来は排気とともに捨てていた熱を再利用する高効率給湯器です。従来型より本体価格が高い傾向がありますが、熱効率を高めてガス使用量を抑えられる可能性があります。
一方、エコジョーズでは運転時にドレン排水が発生するため、排水経路を確保しなければなりません。設置場所によってはドレン配管工事が追加されます。
追加料金が発生しやすい工事
給湯器本体と標準工事が安くても、設置状況によっては追加費用が発生します。
・配管やバルブの交換 ・配管カバー、据置台の追加 ・排気方向を変えるアダプターの設置 ・エコジョーズのドレン排水工事 ・狭い場所や高所での作業 ・給湯器の設置位置変更 ・ガス種や給湯方式の変更 ・浴室、台所リモコンの配線工事 ・床暖房や浴室暖房の接続 ・休日、早朝などの緊急対応
例えば、不安定な設置場所に給湯器を置く場合は、固定用ブロックや据置台が必要です。また、排気を上方や側方へ変更する場合は、専用の排気アダプター代が加算されることがあります。
見積もり時には、給湯器だけでなく、周囲の配管、排気口、設置スペースが分かる写真を送りましょう。
給湯器を交換する時期の目安
家庭用ガス給湯器の点検・交換を検討する目安は、製造から約10年です。ただし、10年で必ず故障するという意味ではなく、使用頻度、水質、設置環境によって状態は異なります。
次のような症状がある場合は、使用を続けず、メーカーや専門事業者へ相談してください。
・お湯の温度が安定しない ・お湯が出るまで時間がかかる ・点火しにくい ・異音や異臭がする ・リモコンにエラーが表示される ・給湯器や配管から水が漏れている ・以前より頻繁に停止する
古い給湯器は、修理部品の供給が終了している場合があります。設置から10年前後経過し、不具合を繰り返している場合は、修理費と交換費用の両方を確認して判断しましょう。
給湯器交換の一般的な流れ
見積もりを依頼するときは、現在の型番、本体全体、配管、設置場所、リモコンの写真を用意すると、必要な機種や部材を判断しやすくなります。
給湯器交換の費用を抑える方法
同じ条件で複数社を比較する
本体価格だけではなく、工事費、撤去費、リモコン、部材、保証を含む最終金額を比較します。
各社に同じ型番または同等の機能を指定すると、価格差の理由を確認しやすくなります。
故障する前に検討する
完全にお湯が出なくなってから探すと、在庫や工事日を優先し、十分に比較できない可能性があります。
設置から10年前後経過している場合は、現在使用している機種と交換候補を事前に確認しておくと安心です。
必要な機能だけを選ぶ
フルオートや暖房機能が必要か、24号の能力が必要かを確認します。
価格だけを理由に能力を下げるのではなく、家族人数や同時使用の頻度に合った機種を選びましょう。
補助金の対象を確認する
2026年の「給湯省エネ2026事業」では、一定の性能を満たすエコキュートに基本額7万円、ハイブリッド給湯機に10万円、エネファームに17万円が補助されます。補助対象型番や追加条件が定められており、予算上限に達すると受付が終了します。
一般消費者が直接申請する制度ではなく、登録された給湯省エネ事業者が手続きと還元を行います。契約前に事業者登録と対象型番を確認してください。
給湯器交換業者の選び方
ガス給湯器の設置では、適正な給排気設備と有資格者による工事が必要です。給排気設備に不備があると、一酸化炭素中毒などにつながるおそれがあります。
依頼先を選ぶときは、次の項目を確認しましょう。
・会社名、所在地、連絡先が明確である ・必要な資格を持つ担当者が施工する ・本体、リモコン、工事費が分けて記載されている ・追加料金の条件を事前に説明する ・商品保証と工事保証の違いが明確である ・既存機器の処分方法が記載されている ・工事後の連絡先が用意されている ・契約を急がせない
極端に安い見積もりでは、リモコン、処分費、追加部材が含まれていない可能性があります。見積書の総額だけでなく、含まれる作業と保証期間を確認することが重要です。
よくある質問
給湯器交換に20万円かかるのは高いですか?
一般的な交換費用は約10万~30万円であるため、20万円だけで高いとは判断できません。追いだき、エコジョーズ、号数、設置方法、リモコンや追加部材を含むか確認してください。
給湯器の交換工事は何時間かかりますか?
既存機種と同等の機種へ交換する場合は、半日程度で完了することがあります。ただし、配管変更、暖房接続、設置位置変更などがあると長くなる可能性があります。工事中にお湯やガスを使用できない時間も確認しましょう。
修理と交換はどちらが安いですか?
使用年数が短く、部品交換だけで直る場合は修理の方が安い可能性があります。一方、製造から10年前後経過している場合や、複数の不具合がある場合は、今後の修理費も含めて交換と比較する必要があります。
マンションでも自由に機種を選べますか?
設置寸法、排気方式、外観、管理規約によって選べる機種が限られる場合があります。契約前に管理会社または管理組合へ工事申請の要否を確認してください。
エコジョーズに交換すると必ず安くなりますか?
ガス使用量を抑えられる可能性がありますが、初期費用やドレン排水工事が必要です。使用する湯量、ガス料金、設置条件によって経済性は異なるため、交換費用と使用後の費用を合わせて比較しましょう。
まとめ
給湯器交換の費用は、一般的なガス給湯器で約10万~30万円が目安です。給湯専用、追いだき、暖房機能、号数、設置方法によって価格は変わります。
見積もりでは、本体価格だけでなく、リモコン、標準工事、撤去処分、追加部材、保証を含めた税込総額を確認してください。
現在の型番と設置状況を整理し、同じ条件で複数社を比較することが、必要な機能を確保しながら交換費用を適切に判断するポイントです。