給湯器交換費用の総額はいくら?相場・内訳・安くする方法を解説

🕒 2026-09-08

給湯器交換の費用相場を、機能・号数・設置方式別に解説。本体代や工事費の内訳、追加料金、交換時期、補助金、業者選びのポイントも紹介します。

給湯器交換の費用相場

一般的なガス給湯器の交換費用は、本体価格と工事費を合わせて約10万~30万円が目安です。本体価格は約5万~20万円、工事費は約3万~5万円とされていますが、機能や設置状況によって総額は変わります。

2026年7月時点の公開価格を参考にすると、ふろ給湯器の交換費用は次のようになります。

給湯器の種類・設置方式本体・基本工事費込みの目安
壁掛型・オート・従来型約15万4,000~17万8,000円
壁掛型・フルオート・従来型約16万8,000~19万2,000円
壁掛型・オート・エコジョーズ約15万7,000~20万2,000円
壁掛型・フルオート・エコジョーズ約17万1,000~21万8,000円
据置型・ふろ給湯器約18万6,000~23万6,000円
マンションPS前排気型約15万8,000~23万円

表の金額は特定事業者の公開価格を基にした目安であり、全国一律の価格ではありません。配管の交換、排気部材、設置台、ドレン排水工事などが必要な場合は、別途料金が加算されます。

給湯器交換費用の内訳

給湯器の見積もりは、主に本体代、リモコン代、工事費、撤去処分費、追加部材費で構成されます。

費用項目主な内容
給湯器本体給湯専用、オート、フルオートなど
リモコン台所用、浴室用、無線LAN対応など
基本工事費既存機器の取り外し、新機器の設置・接続
撤去処分費古い給湯器の運搬と処分
追加部材費配管カバー、据置台、排気アダプターなど
追加工事費配管変更、ドレン排水、高所作業など
保証費用商品保証や工事保証の延長

基本工事費

2026年時点の公開例では、給湯専用の基本工事費は従来型で4万700円、エコジョーズで4万5,100円です。ふろ給湯器は従来型で4万9,500円、エコジョーズで5万3,900円となっています。

暖房付きふろ給湯器では、従来型が6万4,900円、エコジョーズが6万9,300円です。いずれも税込の公開価格例であり、設置状況によって追加工事費が発生します。

基本工事に含まれる範囲は事業者によって異なります。見積書では、次の内容を確認しましょう。

・既存給湯器の取り外しと処分 ・新しい給湯器の取り付け ・給水、給湯、ガス配管の接続 ・台所と浴室のリモコン交換 ・試運転と使用方法の説明 ・出張費と消費税

給湯器の交換価格が変わる主な要因

給湯専用・オート・フルオートの違い

給湯専用機は、蛇口やシャワーにお湯を供給する基本的なタイプです。追いだき機能がないため、一般的にはふろ給湯器より価格を抑えやすくなります。

オートタイプには、自動湯はりや追いだき、保温などの機能があります。フルオートタイプは、自動たし湯や配管洗浄などの機能が加わるため、オートタイプより本体価格が高くなる傾向があります。

暖房付きふろ給湯器は、床暖房や浴室暖房乾燥機へ温水を供給できます。現在の住宅で温水式暖房を使用している場合は、対応する機種を選ぶ必要があります。

16号・20号・24号の違い

号数は、給湯器が1分間に供給できるお湯の量を示す目安です。「水温+25℃」のお湯を1分間に何リットル出せるかを表し、20号なら条件を満たすお湯を毎分20リットル供給できます。

号数使用イメージ向いている世帯
16号一度に1か所で使うことが多い一人暮らし
20号シャワーと台所を同時に使うことがある2~3人世帯
24号複数箇所で同時にお湯を使う3~4人以上の世帯

号数を下げると本体価格を抑えられる可能性がありますが、シャワーと台所を同時に使ったときに湯量が不足することがあります。現在の使い方に問題がなければ、基本的には同じ号数への交換が検討しやすいでしょう。

設置方式の違い

戸建てでは屋外壁掛型や据置型、マンションでは壁掛型やパイプシャフト設置型が多く使われています。

既存機器と同じ設置方式へ交換できれば、工事内容を抑えやすくなります。一方、給湯器の寸法や排気方向が変わる場合は、排気アダプターや設置枠などの専用部材が必要になることがあります。

マンションでは共用部分や外観に関する規約があるため、工事前に管理会社や管理組合への申請が必要か確認しましょう。

従来型とエコジョーズの違い

エコジョーズは、従来は排気とともに捨てていた熱を再利用する高効率ガス給湯器です。本体価格や基本工事費は従来型より高くなる場合がありますが、ガス使用量の削減が期待できます。

ただし、エコジョーズでは運転時にドレン排水が発生するため、排水経路を確保しなければなりません。設置場所によっては、ドレン配管の新設や変更が追加工事になります。

追加料金が発生しやすいケース

標準工事費込みの商品でも、現在の設置環境によっては追加料金が必要です。

・給水管や給湯管が劣化している ・バルブや配管部材の交換が必要 ・配管カバーや据置台を新設する ・排気方向を変更する ・エコジョーズ用の排水工事を行う ・狭い場所、高所、傾斜地で作業する ・給湯器の設置場所を移動する ・都市ガスとLPガスを切り替える ・床暖房や浴室暖房の配管を接続する ・マンション用の特殊な設置枠を使用する

写真見積もりを依頼するときは、給湯器正面の型番だけでなく、本体全体、周囲の配管、排気口、リモコン、設置場所まで撮影すると、追加工事の判断がしやすくなります。

給湯器を交換する時期

家庭用ガス給湯器は、製造から約10年が点検・取り替えを検討する目安です。使用頻度、水質、気候や設置環境によっては、10年未満で不具合が生じる場合もあります。

次のような症状が見られる場合は、点検や交換を検討しましょう。

・設定温度よりお湯がぬるい ・お湯の温度が安定しない ・点火するまで時間がかかる ・異音や異臭がする ・リモコンにエラーコードが頻繁に出る ・本体や配管から水が漏れている ・使用中に突然停止する

製造終了から期間が経過すると、修理部品を入手できない可能性があります。使用年数が短い場合は修理費を確認し、10年前後使用している場合は交換費用と比較して判断するとよいでしょう。

ガス臭、焦げたような臭い、通常とは異なる大きな音がある場合は、自己判断で分解や修理を行わず、使用を停止してガス事業者や専門業者へ連絡してください。

給湯器交換に利用できる補助金

高効率給湯器へ交換する場合、機種や工事内容によって国や自治体の補助制度を利用できる可能性があります。

2026年の「みらいエコ住宅2026事業」では、一定の条件を満たすリフォームでエコジョーズまたはエコフィールを設置する場合、1戸あたり3万円の補助額が設定されています。ただし、給湯器だけを交換すれば必ず対象になる制度ではなく、住宅や工事全体の要件を満たす必要があります。

「給湯省エネ2026事業」では、対象となるエコキュートに1台あたり基本7万円、高い性能要件を満たす機種には3万円の加算があります。エコキュート、ハイブリッド給湯機、エネファームなどへの切り替えを検討する場合は、対象型番を確認しましょう。

補助制度は予算上限に達すると受付が終了します。契約前に対象機種、申請条件、登録事業者かどうかを確認することが重要です。

給湯器交換費用を抑える方法

同じ条件で複数社を比較する

複数社へ見積もりを依頼するときは、メーカー、号数、機能、設置方式をそろえて比較します。

A社は給湯専用、B社は追いだき付きというように条件が異なると、価格差の理由を正確に判断できません。

本体価格ではなく総額を見る

本体が安くても、リモコン、撤去費、追加部材、保証料が別料金になっていれば、最終的な支払額が高くなることがあります。

見積書では次の項目を確認してください。

・本体のメーカーと型番 ・リモコンの型番と台数 ・基本工事に含まれる作業 ・撤去処分費 ・配管や排気部材の費用 ・追加工事の発生条件 ・商品保証と工事保証 ・消費税を含む最終金額

故障前に交換を検討する

完全にお湯が出なくなってから依頼すると、在庫や工事日を優先しなければならず、機種や業者を十分に比較できないことがあります。

製造から10年前後経過している場合は、現在の型番、号数、設置方式を調べ、交換候補を確認しておくと選択肢を確保しやすくなります。

給湯器交換業者の選び方

ガス給湯器の設置では、法令に沿った給排気設備と、工事内容に応じた資格を持つ作業者が必要です。給排気設備に不備があると、一酸化炭素中毒などの重大な事故につながるおそれがあります。

業者を選ぶときは、次の点を確認しましょう。

・会社名、所在地、連絡先が公開されている ・必要な資格を持つ担当者が施工する ・現地のガス種に適合する機器を提案する ・本体と工事費の内訳を明示する ・追加料金の条件を事前に説明する ・商品保証と工事保証を区別している ・工事後の問い合わせ窓口がある ・契約を急がせない

価格が極端に低い場合は、リモコン、撤去費、部材、保証などが含まれているか確認してください。

給湯器交換の一般的な流れ

段階主な内容
現在の機器を確認型番、製造年、号数、ガス種を調べる
見積もりを依頼本体と設置場所の写真を送る
機種を選ぶ機能、号数、設置方式を決める
契約内容を確認総額、追加料金、保証を確認する
交換工事古い機器を撤去し、新しい機器を設置する
試運転給湯、湯はり、追いだきなどを確認する

工事完了後は、本体だけでなく台所・浴室リモコンの操作、湯はり、追いだき、床暖房など、契約した機能が正常に使えるか確認しましょう。

よくある質問

給湯器交換に20万円かかるのは高いですか?

一般的な交換費用は約10万~30万円であるため、20万円という金額だけで高いとは判断できません。号数、追いだき機能、エコジョーズ、設置方式、リモコンや追加工事の有無を確認してください。

給湯器は何年で交換するべきですか?

家庭用ガス給湯器は製造から約10年が点検・取り替えの目安です。ただし、使用環境によって状態は異なるため、異音、水漏れ、温度異常などがある場合は年数にかかわらず点検が必要です。

マンションでも自由に給湯器を選べますか?

設置スペース、排気方向、既存配管、管理規約によって選択できる機種が限られる場合があります。特にパイプシャフト設置型は、同じ設置方式に対応する機種か確認しましょう。

エコジョーズにすると必ずガス代が安くなりますか?

従来型より熱を効率的に利用できますが、実際の削減額はお湯の使用量やガス料金によって異なります。本体とドレン工事の初期費用を含めて比較することが大切です。

見積もり後に追加料金は発生しますか?

配管の腐食、設置枠の変更、排水工事など、写真や事前調査で確認できなかった問題が見つかると追加料金が発生する場合があります。作業を始める前に、追加工事の内容と金額を説明してもらいましょう。

まとめ

給湯器交換の費用は、一般的なガス給湯器で約10万~30万円が目安です。ただし、給湯専用、オート、フルオート、号数、設置方式、エコジョーズの有無によって総額は変わります。

見積もりでは、本体価格だけでなく、リモコン、基本工事、既存機器の処分、追加部材、保証を含む税込総額を確認してください。

現在の型番と設置状況を整理し、同じ条件で複数社を比較することが、必要な機能を保ちながら給湯器交換費用を適切に判断するポイントです。